2010/05/29

【ポルトガル】リスボン





遂にユーラシアの西端まできました。
極東にある日本から遥々といった感じです。

ヨーロッパでも時たま日本人に会うのですが、結構面白く酒を飲める人もいれば、なんだこいつ的な人もいます。
ここリスボンで会ったのは後者でした。
市内の観光を一通りしたのでドミトリー部屋で休んでいたら、日本人が入ってきました。
大抵は旅の情報を交換してみたり、ここはよかったとかイマイチだったとかの話で盛り上がるものです。
あいさつもそこそこに、「実は今日200ユーロすられちゃいました。」としょんぼり気な話です。
どうしたんじゃい、と経緯を聞くと、どうやら「発見のモニュメント」あたりで、ポルトガル人のおっさんに話しかけられ、仲良くなってドライブに行くことになったそうです。
食事にも行ったりして、まぁ、多少信頼してもいいかなと思ったあたりで、おっさんが「お金を一箇所にしておくと危険だぞ。バッグにもいれて分散させておくべきだ。」なんてアドバイスをもらい、なるほどー的なノリで所持金の一部をリュックに入れておいたそうです。
そんで、さいならした後、バッグを調べてみるとその金がなくなっていた、というアホな顛末です。
まぁ、まぁ、取られたものは戻ってこねーし、ビールでも飲んで忘れちまいな、とちょっと同情してやりました。

酒を飲んでいてわかったのですが、そもそもこいつは、なんでヨーロッパに来たかも自分でわかっていないのです。
南米を回ってきて、飛行機でリスボンに来たんですが、「ヨーロッパはどこいけばいいっすかね?物価高いっすよね。」と言う始末です。
「はぁ、回るとこないから、君、さっさとヨーロッパ抜けちゃいなよ。」と適当にあしらうしかありません。

翌日、ロカ岬に一緒に行くことにしました。ロカ岬はちょっと遠いし、寝れば多少はショックから立ち直っているかな、と思ったからです。
ところが、話は盛り上がらないし、やたらとケチで食堂に入っても注文は1ユーロのスープのみ。
まぁ、こんなやつは日本でもクズ野郎なんだろうな、と思いました。

ロカ岬はなかなか良かったです。
初めて大西洋を見ました。

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サン・ロケ教会は日本の天正遣欧使節団が滞在した教会だ。よくぞこんなところまで来たなー。ローマ教皇にも謁見してエライもんだ。


こいつが、「発見のモニュメント」だ。大航海時代に活躍した人物が彫刻になっているのだ。


床には世界の地域が発見された年号が書かれているのだが…日本は1541年!おせーよ、見つけるの。


近くにあるベレンの塔はヴァスコ・ダ・ガマの世界一周の偉業を記念して作られた要塞だ。世界遺産。


リスボンでよくみられるマンションのタイル。


とにかく日差しが強い。とちゅう、木陰でビールと洒落込んでしまった。うはっ、うめー。


ビールを飲んで、小高い丘に登ると街が一望できた。こりゃー、きれいだ。青い空に白い壁と赤茶色の屋根のコントラストがいいっすね。


翌日、ロカ岬を目指した。こいつが結構遠いのだ。途中シントラという世界遺産の街にもちょっと寄ってみた。あの屋根の上の二つの突起はなんだ?


ここがロカ岬かー!やっとこさ、ユーラシア大陸横断か。感慨深いぜ。「ここに地終わり海始まる」はあまりに有名だ。


断崖絶壁っす。大西洋の向こうにあるアメリカに辿り着くのは、いつになるのやら。まだまだっすね。

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