2010/07/20

【イスラエル】エルサレム





イスラエル、いろんな意味で厄介な国ですが、その分興味深い国です。

今後の旅行者のためにも、まずは入出国の特殊な事情を書きとめておきます。
この事情に該当するのはイスラエル出国後にシリアやスーダンなどへ入国を考えている人向けです。
イスラエルの入国実績があると、これらの国への入国ができません。
これらの事情に配慮するために、ヨルダンとの国境のキング・フセイン橋でのみ例外的な措置がとられます。

・ヨルダンの出国スタンプを押さない
・イスラエルへの入国時、別紙にスタンプを押してもらう

これで、パスポートにはイスラエルへの入国実績は残らないことになるので、多くの旅行者はこの方法で入国しています。
最強に面倒くさいのが、イスラエル側の入国審査です。
「なぜ、別紙にスタンプを押してほしいのか」
という意地悪な質問をされたり、これまでのイスラム諸国への渡航に関する質問を浴びせかけられます。
日本人4人でこの国境を越えましたが、私だけ審査が40分ほど余計かかりました。
パキスタン・イラン・シリア辺りを特に突っ込まれました…疲れた。
ちなみに、イスラエル出国時もこの国境から出る必要があります。

国境さえ無事通過できれば、後は自由の身です。
とはいえ、エルサレムでは機関銃を持ったソルジャー達が警戒していたり、宗教施設への入場はセキュリティチェックが厳しかったり、物々しいです。
そんな中、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地でもあるので、敬虔な信者達のガチな雰囲気が伝わります。
旧市街地も多少ツーリスティックなところもありますが、他と違いリアルな街といえます。
日本人の団体ツアーも見かけたので、普通に観光するぶんには、危険は少ないと思います。

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まったく想像のつかなかったエルサレム。とりあえず、新市街地を攻めてみた。そこらの中東諸国よりはきれいだ。


旧市街地を取り囲む城壁。


まずは、ユダヤ教の聖地、嘆きの壁へ。黒いスーツに、黒い帽子、モミアゲを伸ばしてクルクル巻いているのは、ユダヤ教徒だ。こりゃ、ガチですな。


ここに近づくには、この帽子を被らなければならないのだ。


セキュリティチェックを通ると、ついに嘆きの壁にたどり着く。壁に向かって、経典を読む信者がいる。


旧市街地の様子。街並みは白い石で造られていて、そんじょそこらの旧市街地とは本気度が違うぞ。あまり、浮かれた気分にはなれんよ。


イエスが判決を受け、十字架を背負い、亡くなるまでの道である、ヴィア・ドロローサを辿る。


十字架を背負わされた場所とか、イエスがつまずいた場所とか、そういった場所が14ある。ここは最後にロンギヌスの槍で刺されて亡くなった、聖墳墓教会。ちなみにロンギヌスの槍はアルメニアでお目見えしたぞ。その他は写真でアップしているので、興味がある方はどうぞ。


こいつが、イエスの墓だ。辺りは、厳粛な雰囲気に包まれている。今までの教会の中で一番すごいっす。


楽勝で十字架を担ぐおっさん。


お次はイスラム教の聖地、岩のドーム。残念ながら、ムスリムじゃないと中には入れない。ここの入場口もセキュリティチェックがあって、厳重なのだ。


ダビデの星とプーさん。こんなん着てシリアを歩いたら、フルボッコだぞ。


バス停を探して彷徨ってしまったが、いざ、死海へ参らん!周囲は荒涼とした灼熱&禿山の大地。こんなとこ住めまへん。


海抜-400mの岩場には塩の結晶が。


暑さで朦朧としながら、水着に着替え、死海で体を冷やしてやるぜと意気込んで足をつけてみる…ぬ、ぬるい!なんてこった。ざぶざぶと中に入っていくと、自分が釣りの浮になったかのように、立ったままでも簡単に浮けてしまう。こりゃ、面白い。なんて、同行した桜庭氏とはしゃいでいると、肛門に激痛が。塩がしみるっ!私の名誉のために言っておきますが、決して痔ではありません。


ユダヤ教の帽子。これ被ると河童みたいだ。


ダビデ王。イスラエル、いろんな意味で一番面白かったかもしれない。そういえば、昨日の夜は軍用ヘリが不穏な音をたてながら、旧市街地を一晩中旋回していたなぁ。危なそうだし、エルサレムでお腹いっぱいになったので、さっさとお暇することとしますか。

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※宿
エルアラブ2000

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