2010/08/07

【エジプト】カイロ



カイロではアフリカ縦断の準備として、久しぶりにビザ取りに行きました。
あらかじめ必要な、スーダンとエチオピアのビザはあっさりゲットできてしまいました。

とかく、エジプシャンのぼったくりや、騙しなどの、旅行者に対する金の汚さはよく耳にしますが、ピラミッドの帰りにそんな奴と出会うことになりました。
バスターミナルからギザ駅に向かうべく、バスを探していたところ、その辺にいたおっさんに聞いてみました。
「これ、ギザ駅にいきますかね?」
「おおいくよ。早く乗りなされ。」
なかなか流暢な英語で促してくれました。
バスの中では、「俺は英語の教師をやっていて、これから久しぶりに妹のところに、最近生まれた赤ちゃんを見に行くんだ。お前も見に来いよ」といった感じで、誘ってきます。
ほう、こりゃ、エジプシャンの民度を計るいいサンプルになるかもしれないと、のこのこと付いていってみることにしました。
バスに揺られること、30分ほどで、貧乏臭い集落につき、その妹なる方の家に着きました。
おお、確かに生後6ヶ月程の赤ん坊とその母親がいるじゃありませんか。
茶を啜りながら、赤ん坊とじゃれてみたり、軽食をご馳走になったり、よい感じで過ごしていました。
このおっさんも、君を紹介できてうれしいとか、質素な生活だけどいいぞ、なんてことを語らい始めたりして、なかなかいいエジプシャンの印象です。
だんだんと話題もなくなってきたので、そろそろお暇しますと告げたところ、語らいの清廉な口調で、「ここには妹と赤ん坊の2人しかいないんだ。少しでいいから、お金を置いていってくれ。これはイスラムの習慣なんだ」といい始めました。
おお、予想通り最後はこう来たか!といった感じです。

エジプトに限らず、貧乏国家でお金を無心されることは、珍しいことではありません。
ここで施しを与えるかどうかは、それぞれ旅行者次第ですが、私の場合は与えたことはありません。
情けに絆されて与えることは、悪いことではないと思いますが、与えるというのは、私の場合は単に気持ちが悪いからです。
というわけで、結構しつこかったですが、丁重にお断りをして、去りました。
もちろん、すべてのエジプシャンがこんな感じなわけではなく、親切な奴もいたり礼儀正しい奴もいるので、誤解しないようにしてください。

お次は、サハラ砂漠からお届けします。

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宿の前の様子。とにかく、人と車が多すぎる!そこかしこに屋台やら商店が並んでいるので、活気はかなりのもんだ。信号なんてものはないから、車の間をすり抜けるようにして、通りを渡るしかない。


ビルディングは古いっす。インド程ではないが、街は汚い。手前に流れているのはナイル川。


衛星アンテナ多すぎじゃね。インド、パキスタン以来のpoorな街並み。


カイロはピラミッドだけじゃないぞ。都会だし見所もたくさんある。まずは、イスラム地区から攻めてみた。ガーマ・ムハンマド・アリ(ガーマはモスクの意)はオスマン朝の頃に建てられた。なんとなく、イスタンブールのブルーモスクに似ているな。


内部もオスマンだ。


そんで、ガーマ・スルタン・ハサン。


イスラム地区は2km以上にわたって、スークが延びている。人、人、人!


歩き疲れたら、水タバコとチャイで一服もあり。


スークにいた少女。


この辺りはなかなか風情がありまする。


いきなり、門が現れたり、


廟が現れたり、街歩きは楽しいぞう。


次に攻めたオールド・カイロという地区には、教会もある。コプト教という、原始キリストの教会だ。


中は、アルメニア正教とかギリシャ正教に似た感じ。


真打、ピラミッドを見に行くか!バスと地下鉄を乗り継いでいくのだが、車両に乗ったとたん、汗臭い!冷房もないし、男女が分けられているので、中は男祭りだぜ。


多くを語る必要はあるまい。クフ王のピラミッド。


真下から見上げるとこんな感じ。ひたすら石が積みあがって、頂上部は遥か彼方に見える。


シンプルっすね。


カイロの中心部から、そんなに離れていないのだが、スモッグでかすんで見える。


悪名高きラクダ引き、とガイドブックに載っている。ぺトラ遺跡程ではないが、ふっかけてくるので、注意されたし。


スフィンクスとカフラー王のピラミッド。夏の砂漠を歩き続けたもんだから、もう体力の臨界点を突破しそうだ。


というわけで、ピラミッドが見えるKFCで昼飯。クーラー効いているし、甦ったぜ!


情けで絆す作戦で登場した赤ん坊。君に罪はないぞ。いい子に育ってくれ。


夏のカイロは夜になると、さらに人が増えるぞ。昼間は暑すぎで、外に出る気なくすわー。アイス屋では行列ができていた。ちなみに会計は男女別だった。エジプトもイスラム教なんで、女性は大抵スカーフ巻いてます。


マンゴーとストロベリーのダブルで頂いた。うめー。


と、アイスを楽しんでいたら、少年が近づいてきて、「写真撮ってくれよ~」。なんだ、そのポーズは。四股でも踏んでいるのか。

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安宿情報
Ismailia House
1 El Tahrir Sq. Downtown, Cairo

ベニス細川家
4,Souk Eltawfikeya St

2 件のコメント:

  1. 旅、順調に進めてるようで何よりです。
    喜捨と言いますか、お金を与えるべきかどうかってのは、長く旅してると必ず直面する悩みだよねぇ。自分は昔旅してるときにいろいろ考えた結果、持ってたら(&気が向いたら)あげるし、そうじゃなきゃあげない、っていう、結局どっちつかずの結論にたどり着いたな(笑)

    こちらもアメリカの国立公園をバシバシ制覇していってます。アメリカ生活、悪くないよ☆

    このあとのアフリカの旅も気をつけてね。またブログのアップ、楽しみにしてます。

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  2. 久しぶりっす。
    喜捨って、あまりくれくれ言われると、あげたくなくなっちゃうんだよねー。
    もらって喜ぶどころか、当然です的な態度だしね。

    アメリカ楽しみです。
    うめ、生活適応力ありすぎだなw

    ほいじゃー、今後もよろしくです。

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