2010/10/15

【ナミビア】エトシャ国立公園





レンタカーツアーもようやく最終章です。

エトシャのサファリの個人的な感想は、来なくてもよかったかなといった印象でした。
ドイツ人との仲が最悪になってしまっていることを差し引いても、エキサイティング度はサマイマラにには勝てませんでした。

ヴィントフックへの道のりは、舗装されているので行きよりも楽です。
一応、無事故で帰れたことはなによりです。

お次は、アフリカ最後の国、南アフリカです。

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とうとう来ましたエトシャ国立公園。なにが飛び出してくるのか、楽しみだ。


スプリングボックとシマウマばっかりじゃん。


おお、キリンじゃん。マサイマラのキリンとは少し模様が違う気がする。でも、チーターくらいレアアニマルが出てこないと、サファリ慣れしている俺たちを満足させることはできないぜ。


道を横切るゾウ。


まってました!ナイトサファリ。ライトアップされて幻想的だ。


シロサイのお出ましだ。


辺りを注意深く見渡してから、水をがぶ飲みするキリン。首が長いから屈むの大変そうっすね。


昼間の水辺は草食動物ばかりだ。


オリックスかな?賑わっとります。こんな感じで、エトシャのサファリは終了!

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特別読切企画 ナミビア道中膝栗毛

【最終章 ナミブのことも、夢のまた夢】

「ナミビア」とは、こちらの言葉で「何もない」という意味だそうだ。
何もないってのが、国名の意味って、どういうことよ?
わけわかんないっすね。

翌日、意気揚々と後部座席に日本人3人が並び、エトシャ国立公園に向かった。
運転はロン(リサのこと)だ。
こいつの運転中の行儀が悪いったらありゃしない。
動物を発見して興奮のあまり、急ブレーキをかけるし、片足を座席に組みながら運転するし、やっぱ車の運転にそいつの性格が反映されるのは納得だ。
おまけに、興奮のあまり、ハンドルから手を離してしまい、助手席のソフィーが操縦するという、トンチキっぷり。
動物よりこいつら見てる方が、面白いわ。
しかも、彼女達はケープタウンの宿でカメラを失くしており、私のカメラを自分のもののように扱う始末。

呆れてモノが言えまへん。

そんなことは、どうでもいい。
つまらな過ぎるんである。
登場する動物は大量にいるシマウマやスプリングボックスなどの草食系ばかりで、既に見飽きている。
たまにキリンやゾウが登場するのだが、どうもときめきが少ない。
マサイマラ国立公園でほとんどの動物を間近で見てしまっているし、やはり初見の感動は超えられないものである。
さらにR君とEさんはボツワナのチョベ国立公園にも行っていて、ゾウの大群やカバなんかも見てきており、マサイマラより満足したという感想だし、この程度では驚きやしないのである。

駄目出しばかりで申し訳ないが、エトシャ国立公園の地形やゲームサファリのやりかたも、気分が高揚しない原因の一つといえるのだ。
まず、地形が平坦でブッシュが茂っているため、遠くまで見渡せず、動物が見つけにくい。
マサイマラは山あり、丘あり、窪地ありと起伏に富んでいて、遠望が利くので、動物を見つけやすい。
また、エトシャは道から外れて運転することが許されないので、マサイマラのように、自由に動物を探索したり、近づいたりすることができないのである。
おまけに、こちらは乾期で、公園にある巨大な池が干上がってしまっていて、水辺に集まる動物を鑑賞できない。
人工的に作ってある水場が所々あるので、そこを車で回って、水を飲みに来ている動物を狙うしか基本的にはないんである。

そんなわけで、キャーキャー騒いでるドイツ人の後ろで、日本人3人はアホ面で大爆睡になってしまった。
なんでこの日本人は寝てられるんだろう?と彼女達は訝しんだに違いないが、大騒ぎしている彼女達の前で、エトシャは大したことないんだよねー、何て決して言えないっすわ。

前述したが、ここは夜の方が面白いんである。
キャンプサイトのすぐ近くに、大きな水場が作ってあり、夜そこに集まってくる動物達を見ることができるのだ。
夕食を済ませて、ちらっと様子を窺いに行くと、おお、動物達が集まっているじゃないですか。
しかも、ゾウやキリンなどの大型動物が大量だ。
こりゃ、写真に収めねばとカメラを車に取りに行くと、ドイツ人が寝仕度をしている。
しゃーない、ここは親切に情報を提供しよう。
「水場見にいった?たくさんゾウとかきているよ」
「そうなんだ。うーん、今日は疲れたからもう寝るわ」
「あ、そうなんだ…」
はぁ、びっくらこいた。
ナイトサファリを見ないでどーすんのよ?
スラムダンクで言えば、インターハイの豊玉戦だけ見て、感動の山王戦を見なかったのと同じじゃねーか。

再度、水場へ足を運んでみると、マサイマラではチラっとしか見られなかったサイがいたのだ!
しかも、マサイマラはクロサイだったが、今回はシロサイが4,5頭もいるではないか。

ライトアップされた、夜の水場は厳粛な雰囲気だ。
動物達を脅かさないよう、見物者は音を立てずに、小声で話している。
一眼レフのシャッター音ですら気を使ってしまうくらい、静寂に包まれており、たまに大型動物が石をゴリゴリと踏んで歩いてくる足音がするくらいなのだ。


この水場は柵でキャンプサイトと区切られていて、ベンチに座ってじっくりと動物と対面できるし、すぐ近くに立てられたロッジの宿泊者は窓から動物が見れてしまうという贅沢な仕掛けになっているのだ。
これを見逃すとは、あの子達は何を考えてんだろ?
バシバシ写真を撮って、日本人一同大満足で床に就いた。

次の日は、もうこれ以上見るものはないと判断し、我々はキャンプサイトに残り、彼女達だけでゲームドライブをしてもらうことにした。

後は、ヴィントフックに帰るだけだ。
あー、長かった。

この彼女達との顛末は自分の中でどう始末をつけようか考えてみた。
もはや滑稽劇にするか、なかったことにするしかない。
私は、前者を選ぶことにした。
彼女達には後者を選んでもらうことにする。

エトシャ国立公園からヴィントフックへは、道が舗装されているので、サクっと帰ることができた。
ヴィントフックに帰ってから、キャンプ用品を返したり、レンタカーを返したりとする中で、一々彼女達にはイチャモンつけられたりしたが、もはや瑣末なことなので、ここで言及はしない。

ケープタウン行きのバスが出る日まで、特にやることはなかった。
宿では、お互い口も利いていない。
話かけてきたのは、彼女達からだった。
「ねぇ、あなたの写真このSDカードに全部いれてくれない?」
カメラを失くしているので、これまでの写真は全部私のカメラで撮っていたのだ。
「あぁ」
と、一応、返事をしておいたものの、どうも気が進まない。
あれだけの仕置きをされているし、そもそも写真をあげる義理なんかないのである。

しばらくして、空のSDカードを返してやると、写真の中身をチェックしたいと言って来る。
ぐむむむ、抜け目ない奴だ…
ここで、私は一考を講じた。
私の持っているSDカードに写真を入れ、あらかじめノートPCに差しておき、たまさか彼女達のSDカードの写真を見ているようにして、空であることがバレないようにしたのだ。
ぐーむ、我ながら愚行をしたかなと思いつつも、彼女達に気苦労させられたR君もEさんも同じ思いだった。

これで、彼女達のナミビアの思い出は、夢のまた夢になった。
「ナミビア」だけに、何も無しだ!

こんな感じで、ナミビア道中膝栗毛は終幕っす。

気を取り直して、アフリカ最後の地、ケープタウンに行ってきマッスル。
さいならっきょ!

※時折、怒りのあまり、乱文、いささかはしたない表現を使ってしまったが、勘弁してくれい。

2 件のコメント:

  1. ついに最終回か!残念だよ!!
    とにかく無事でよかった^^

    ずいぶん優しい対応してる道中だな。と思ってたら
    なかった事にしてあげたのね^^
    すてき!
    さすがだわ☆
    この後はよい旅を♪

    あぁ見飽きるほど野生動物見てみたいわ

    猫バカさんは奥さんも2階かなんかにいる
    ITGKさん

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  2. >miciaさん
    完読ありがとうございました。
    miciaさんなら激怒していると思いますw

    動物、いいですよー。
    大型動物はなかなかカッコイイです。

    ITGKさん、わかりました。なるほどー

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