2010/10/08

【ナミビア】セスリム


早起きして、ヴィントフックを出発しました。
途中レンタルショップによって、テントやらガスバーナーやらを借りて、ナミブ砂漠の街、セスリムを目指します。
2時間も走っていると舗装道路が終わり、石と砂のダート道になります。

セスリムではナミブ砂漠を見ることができます。
そんじょそこらの砂漠とは異なり、砂は赤茶色のサラサラで、鳥取砂丘のように砂山が幾つも連なっています。

この旅初のキャンプサイトで宿泊になりました。
シャワーやトイレ、レストラン等の設備はよいのですが、やはりテントを立てたり、バーナーでパスタを作ったり、結構面倒に感じます。

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ヴィントフックからセスリムまで、ダート道をスリップすること2回、やっとついたぜ。カローラじゃ結構辛いっすよ。おお、有名なナミブ砂漠が見えてきた。砂が赤っぽいのが特徴だ。


Dune45という、スポットで砂山を歩いて登頂を目指す。サラサラの砂だから、3歩分でも2歩分しか進まない。皆、汗だくになって登っていた。


うおー、サンセットに間に合った!ってのは、嘘で、途中で登るの諦めますた。一面オレンジっす。


もうすぐ沈みます。


出た!このバカポリス。無灯火で罰金とられた…ツイてないなぁ。セコいことしやがって。

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特別読切企画 ナミビア道中膝栗毛

【二章 ジャッキー・チェン】

一日目。
一同、早起きして前日から借りていたカローラに荷物を詰め、セスリムというナミブ砂漠の入り口の街を目指した。
運転手はR君、助手席で私がナビ、女子3人が後部座席に座った。

途中、テントとかガスバーナーなどのキャンプ用品を借りるためにレンタル用品店に寄った。
こちらが英語で借りたいものや料金なんかを聞こうとしていると、横からソフィーがドイツ語でおばちゃんに話しかけた。
なんと、ナミビアは昔ドイツの植民地だっただけに、結構ドイツ語が通じたり、ドイツからの移住者や経営者らしき人が多くて、いわば、ドイツ人のホームグラウンド的な国だったのだ。
もういきなり、俺たちの出番がなくなっちまって、苦笑するしかないぜ。はは。

気を取り直して、ガンガン飛ばすR君、順調にヴィントフックを抜け、未舗装の道に入った。
宿で、ナミビアを同じくレンタカーで回った日本人夫婦達に色々と情報収集をしていて、この辺りは少しスピードを出しすぎると、途端にスリップを起こすいわく付きの道なのだ。
「スリップ、やばいよねー。この道、結構砂っぽいから、ブレーキかけたら滑りそうじゃん」なんて話している矢先の出来事だった。

四駆の対向車とすれ違った瞬間、砂煙に巻かれ、前方の視界が白い世界に変わった。
動揺したR君が路肩に乗り上げるのを避けるために道路の中央に寄ろうと、少しハンドルを切ると、そのまま車はグルグルと回ってスピンしてしまった。
「うはははーー!」
ドイツ人は大爆笑。こちらは、やっべー、といった顔をしながら見合わせた。
砂の少ない轍の上を走っていたのだが、轍から外れると砂が盛り上がっているので、タイヤが簡単に砂に取られてしまうのだ。
こりゃ、まいったぜ。
つーか、ナミビア、なんでか知らんが結構発展しているくせに、公共の交通機関もロクにないし、道も一部しか舗装されていないし、一体どういうことだよ。

この後、懲りずにもう一回スピンをやらかしながらも、予定通りにセスリムに着いた。
キャンプサイトってところは初めて泊まったんだが、シャワーとかトイレなんかの設備はよく整備されていて、安く上げるにはいいところだ。
とはいえ、如何せん面倒臭がりやで、時間は金で買うタイプの私には、テントを設営したり、ガスバーナーで調理したり、とにかくうざったくてしょうがない。
まぁ、しゃーないわな。
一方のR君はこの手のアクティビティは得意で、テントの位置決めから、テキパキとやってくれるのである。
おまけに、元レンタカー会社の社員だったということもあり、車のメンテからチェックまでできてしまうのだ。
いやー、助かりマッスル。

セスリムの国立公園というのはとてもいやらしいぞ。
「国立」の公園なのにだ。
ナミブ砂漠の砂丘に登ってのサンセットは見られないようにできている。
いや、見られるのだが、それなりの覚悟が必要なのだ。
というのも、この公園の閉園時間が日没周辺の時間に設定されていて、時間を過ぎると一人3500円程の罰金を払わなければならないのだ。
しかしながら、よく絵葉書で使われている夕日スポットのDune45からゲートまでの距離をを考えると、日没後にそこを出発した場合閉園時間に間に合わない。
罰金を払いたくないから、皆ギリギリまで夕日と赤く染まるナミブ砂漠を見て、なぜか制限速度60kmの舗装道路を急いで車を飛ばして帰る。
そうすると、小遣い欲しさに張っているネズミ捕りの警察に、スピード違反で罰金を取られるという仕組みなのだ。
この「ナミブ砂漠のサンセット」を囮にした、この制度が旅行者を悩ませているわけだ。

我々もこの辺りの情報収集は事前にしており、Dune45から公園のゲートまでにかかる時間を計算していたのだが、予想外の罰則で罰金を取られる羽目になった。
予定通りDune45を出て、順調にゲートに向かっていた。
あと一息というところの上り坂を登りきった時、下り坂のその先に青いランプの付いた車が見えたのだ。
うぉ、出やがった、ナミビアンポリス!
へへ、俺たちゃ何も違反なんかしてまへんでー、と意気揚々と通過してやろうとしたとき、一人の警察が我々の車の前に立ちはだかる。
おいおい、なんでじゃ?とR君と顔を見合わせると、警察が窓に近づいてきた。

「お前達、ライトがついていないじゃないか。」
「ハ?ナニイッテルデアリマスカ。」
「ほら、もう日没だから、ライトつけないとね。」
「キタネー!このバカポリス!!」

まだ、日没前だし、スモールランプは点けていた、とR君の必死の抗議も空しく、警察の車へ連行された。
しかも無灯火はスピード超過より罰金の金額が高いときている。
私も抗議してやろうと車を降りたら、もう一人の警官が私を見てカンフーのモノマネをしてくる。
「アチョー、アチョー!」
日本人だって言ってんのに、アフリカ人の頭の中は、香港映画かジャッキー・チェンが東洋の全てと思っているのだ。
どんだけ世界の情報に疎いんじゃ?
しまいには降りてきたドイツ人女子も面白がって、そいつと遊び始め、一緒に写真まで撮る始末。
お前ら、今何が起こっているのかわかってんのか?あ?
とりあえず無事故でキャンプサイトまで戻り、晩飯作って就寝。
R君、波乱万丈の一日目、お疲れっす。

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