エレヴァンから30時間程かけてイランの観光の目玉の一つであるエスファハーンに来ました。
国境周辺の山中では大雪に見舞われ、エレヴァンの春を忘れかけましたがエスファハーンに入ると半袖でも歩けるほど暖かくなっていました。
イラン人といえば一昔前まで違法テレホンカードを日本の街角で売りつけていたり、筋肉質のタレントがCMに出ているくらいのイメージでした。
また厳格なイスラム国家で保守的なイメージしかありませんでしたが、驚くほどの発展ぶりをバスの移動中から見せつけられました。
幹線道路は奇麗に舗装され夜はカラフルな電灯とイルミネーションで溢れており、貧乏臭いお隣のパキスタン(失礼!)とは雲泥の差です。
それに、服装もかなりアメリカナイズされていて男性だけ見ればイランにいるとはにわかに信じられません。
女性は法律通りスカーフとコートを来ていますが、ジーンズをはいていたり髪を金色に染めていたりして、あれ、アメリカ嫌いなんじゃなかったけ?と疑問に感じました。
街はやたらとイラン風ファストフード店が多くあります。
そのファストフード店でハンバーガの出来上がりを待っている時に、ニコニコしながらおじさんが隣に座ってきました。
イランはパキスタンやバングラデシュ同様、かなりの親日国のようです。
英語が喋れないらしくなにやらペルシャ語で話しかけてきます。
とりあえず「ジャーポン」とか言って返すと、俄然ペルシャ語で質問を浴びせてきました。
幸い近くにいた英語の喋れるおじさんの娘さんが通訳をしてくれて、「イランへようこそ」とか「イランはどうだ?」「日本の政府はいいと思うか?」などと訊いてきます。
私の回答にフムフムと頷くおじさん。
こちらも気になっていたことを質問してみました。
「そのスカーフは本当はとりたいんじゃないのか?法律がなくなれば取るのか?」
「付けていてもいいけど、うーんわからない」
この辺の心境は複雑なようです。
ナイキのシューズにリーバイスのジーンズ、アバクロのシャツを着ている程アメリカナイズされているにもかかわらず、その上からスカーフと体の線を隠すコートを着ているのはちょっと無理があるのでは?と思いました。
「世界の半分」とか言われているエマーム広場は素晴らしいです。
また、エマーム広場を囲むように展開されているバザールも旅行者をペルシャ気分をさせるには活気も雰囲気も十分と言えました。
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国境周辺の様子。お、おい大雪かよ…満開の桜はいずこへ?
バスから取った写真。イランに入ったとたん炎上騒ぎ。大丈夫かー?
エスファハーンの街並み。ゴミ箱も設置され道も奇麗だ。これまで訪れたアジアの国の中でトップクラスじゃないか?
ファストフード店多し。でも、ポテトもないしパンを刳りぬいた中に牛か羊かわからない肉は挟んであって味はイマイチ。こりゃ、マクドナルドが入ってきたら大繁盛間違いなしだな。
エマーム広場の全貌。
マスジェデ・エマームの入口。こりゃーすごい。でもウズベキスタンのサマルカンドのレギスタン広場のメドレセの方が大きいような気がする。
見上げるとこんな感じ。モスクの入口とかでよく見かける、天井のあの不思議な凹凸は何を意味しているんだろ?
「青」使いはこちらの方が上かも。
親父さんに撮ってやってくれと頼まれたが、全く笑わなかったペルシアンボーイ。
女性は被写体になりたがらないと聞いていたが、バシバシ写真撮っております。ソニーのハンディカムとYASHICAのフィルムカメラという妙な組み合わせ率が高い。一眼レフ所有者はほぼゼロだったなぁ。
バザールの様子。日本語を喋る絨毯屋とかいるし、一日潰せるほどでかいし、いろいろなペルシアングッズが売られている。
細密画が描かれた宝石箱とか、
真鍮・銀製品も充実。
歩き疲れたら、エマーム広場が見渡せるチャイハーネで紅茶と水煙草を頂くのが恒例パターンだ。水煙草を試してみたが、フルーティーなリンゴ風味。メンソールの方がよくないか?
夜はライトアップされていてキレイ。相変わらず賑やかっす。
お祈りするイラン人。敬虔なイスラム教徒ですね。こんな感じでエスファハン終わり。よかったわー。
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※安宿情報
Amir Kabir
Chahar Bagh St, Esfahan, Iran
おお~。
返信削除一気に風景に色彩感が出てきましたな( ´ ▽ ` )ノ
情けない話、イランってイラン、イラク戦争ってことしか知らなく(しかも戦争の経緯もわかってない…)、私の中でのイメージかなり変わりましたわ。
てか、ブログ読まなかったら、イランのイメージ=砂漠だったからね
( ̄◇ ̄
イランについて調べてみよーっと。
旅行者の中ではイランはかなり評判いいっすよ。
返信削除見所もあるし、やっぱ人が親切ってのが大きいみたい。
国民と政治家の意識がちょっと乖離しすぎじゃね?って感じたなー。