2010/12/30
【ペルー】ナスカ
地上絵を見るべく、ナスカにやってきました。
数ヶ月前に2機連続でセスナが事故ったと聞いていて見るのは止めようかと思っていましたが、各航空会社が事故後に新しい機体に入れ替えていると情報を得たので、思い直しました。
ナスカに着くなり、客引きのおっさんおばちゃんに囲まれました。
どうせ高い値段で地上絵フライトをふっかけてくるだろうと、これまでのペルー人を見てきていてわかります。
ここはお目当ての宿まで車で送迎してもらい、フライト情報を自分の足を使って確かめるのがよさそうです。
さっさと荷物を宿において、いくつか旅行会社を回り情報収集をしてみましたが、ペルー人は相変わらずの適当っぷりです。
あるおっさんは今日はフライトは満席だから明日来いといい、あるおばちゃんは今日は空いているといいます。
また、値段も皆言い値が異なるし、フライト時間もバラバラという始末です。
フライト料金にマージンをプラスしているだけなので、どんだけそれを下げるかが勝負になるわけです。
結局、聞いた中では最安値で小型セスナにすぐに乗れる、といってきたおばちゃんに頼んでみることにしました。
空港まで送迎してもらい、おばちゃんと航空会社のカウンターに同行すると、「今日は小型のセスナはもうない。中型機ならある」と言ってきます。
おいおい、さっき電話で確認してたんじゃないの?と思いましたが、見れりゃどっちでもいいやと思い、カウンターの人に値段を聞いてみると先ほど提示された値段より安いじゃありませんか。
そんなこんなで申し込みをしていると、おばちゃんは「やっぱり小型セスナが空いていたから、さっきの料金を払え」と言ってきます。
どうやら、カウンターで直接値段を聞いて支払ったため、おばちゃんの取り分がなくなってしまった模様です。
「いやいや、もう申し込んじゃったし、さっきないっていったじゃん」
「ちょっと混乱していたの。こっちにしないと、街までの送迎はなしよ!空港までの送迎分も払いなさい!」
「そりゃ、あんたのミスでしょ。もう、いいや、帰っていいよ」
あまりの強欲さに同行していた日本人も呆れ顔です。
と、ありがちなトラブルに遭遇しましたが、無事にナスカの地上絵を見ることができました。
そろそろ、こういう安直な仲介業とかボッタクリとかはやめて欲しいものです。
お次は、リマです。
年末年始はリマで過ごすことにします。
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ナスカの空港。最近墜落事故があったらしく、各社新機体を入れたため価格が跳ね上がった。まぁ、古くて危ないセスナに乗るより新しくて安全な方がいいよ。
このセスナでレッツゴー。14人くらい乗れる。
パイロットのすぐ後ろの席を確保。事故があって以来、副操縦士も乗り込むようになったらしい。命預けたぜ~。
機内の様子。席は2列―1列シートになっている。よくわからんが、このセスナには日本人と韓国人しか乗っていなかった。この時期は年末年始の休みを利用してきている旅行者が多いな。
乾いた大地が広がる。
「ハイ、トモダチ~、ウチュジンデス~!」パイロットが日本語を喋り始めた。上空からだと結構小さく見えるうえに、見えている時間は10秒程度なので皆必死に探し始める。「おぉっ、あれだ、あれだ!」ガイドブックには宇宙飛行士とかいてあるが、こいつはコミカル過ぎるなぁ。
「ハイ、トモダチ~、ミギニサルネ~」セスナは両側の席から見られるように、右回り左回りと両方旋回してくれる。うげげ、この揺れは酔うかも…。おお、すげー、ちゃんと描かれているではないか。片方の手の指は4本しか描かれていないとこに注目。
「トモダチ~、ツギハ、ハチドリ~」こいつは100mくらいある。ナスカの地上絵を研究したマリア・ヘライという人のプラネタリウムでは、彼女の研究結果をわかりやすく解説している。こういった絵は星座を表しているんだとか。やべー、ちょっと酔ってきた。
砂漠に突き抜ける、パンアメリカン・ハイウェイ。地上絵と共に描かれている無数の直線も意味があって、太陽や月の軌道を示しているそうだ。
クモはオリオン座の星の位置と一致するといっていた。結局ははっきりしたことはわかっていないんだけどね。ナスカに来て、2000年前の人がこんだけでかいモノを描いて、何考えてたんだろ?と妄想するのは結構楽しいかも。しかし、こりゃ酔ったね。朝食のスクランブルエッグが出てきそうだ…。
全部で10以上の地上絵を見たかな。無事着陸。実際に上空から見ると結構興奮するもんですね。地上に降りたらあっさりと酔いは治りました。なかなか面白かったぞ、ナスカの地上絵。
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※宿
Hotel El Mirador de Nasca
Jr. Tacna 436 Plaza de Armas
場所:ナスカ, ペルー
2010/12/28
【ペルー】マチュピチュ
ペルーのハイライト、マチュピチュに行ってまいりました。
南米屈指の観光地ということで、遺跡は申し分なく楽しめました。
遺跡は急峻な山々の中にあり、秘境ムードもたっぷりです。
朝方は雨が降っていましたが、徐々に弱くなり昼前には少し晴れ間が出てきました。
ワイナピチュからマチュピチュを見下ろすという目的も達成され満足です。
一旦、クスコに戻りナスカを目指します。
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青い車体のペルーレイル。こいつを使えばマチュピチュまで楽チンに行けるのだ。ただし、距離に見合わない値段設定なのがいやらしい。
とはいえ最安のクラスでも、ドリンクや軽食が出て申し分ないサービスだ。天窓もあって車内は明るいし眺めはいいっすよ。
路線は急峻な山と川の渓流の間を通っていて、旅情気分は最高っす。
マチュピチュ村の様子。山がすぐそこまで迫っている。やはり世界的な観光地だ。レストランや宿はきちんと整備されている。
インカ皇帝パチャクティとペットボトルで作られたクリスマスツリー。明日、いざ遺跡へ。胸が高鳴るぜ!
翌日、早朝6時の遺跡入り口の様子。なんでこんなに早起きしなければならないかというと、遺跡のバックにあるワイナピチュという山に登るためだ。人数限定なので早いもの勝ちで、登頂のためのスタンプをもらわなければならない。ハイシーズン時は午前3時くらいから並ぶとか。しかし、雨が降っとる…
うお、こいつマチュピチュか!険しい山々と朝靄でなんとも神々しいではないか。
門の奥に見えているのがワイナピチュ。ここからマチュピチュが見下ろせるのだ。遺跡自体は結構広いし、保存状態もいいので見ごたえあるぞ。
遺跡の外はすぐに崖っぷち。雨止んでくれ。
しばらく雨宿りをしていると、雨が小降りに。いざ、ワイナピチュに参らん。
覚悟はしていたが、なかなか急な山なんですよ。とはいえ、ポトシやラパスなど高地から下りてきた私にとっては余裕のヨッチャンだ(死語)。
マチュピチュの全貌。頑張って登頂した甲斐があったってもんだ。左側に見える九十九折の道は村と遺跡をつなぐ道路。
イイネー。
こりゃ、今までの観光地の中でかなり上位にランクされるかも。
ペルーの国民的炭酸飲料インカコーラとマチュピチュ。日本にもあるビタミン系炭酸飲料をもう少し甘くした感じで、フツーに飲みやすいっすよ。
空からのマチュピチュをたっぷり堪能したぜ。また元来た道を戻らねば。
トカゲさん、参上。
お昼近くになって、少し晴れ間が見えてきた。いいじゃない、マチュピチュ。
マチュピチュ村に戻り、温泉で汗を流した。湯加減はイマイチだし濁ってはいるが、周りの景色がいいのでよしとしよう。こんな感じでマチュピチュ終わり。
2010/12/26
【ペルー】クスコ
クリスマスはクスコで過ごすことになりました。
世界遺産ということでなかなか立派なアルマス広場では、クリスマスマーケットが繰り広げられていて、観光客とペルー人でごった返しています。
日本人宿には10人の旅行者がおり、皆でクリスマスパーティーをすることになりました。
メニューはマクドナルドのファミリーチキンパックとアルパカ肉入りピザ、イチゴのケーキとなかなか豪華です。
旅が1年を超える方、外国の大学に行っている方、まだ旅は1週間程度の方など、てんでバラバラの集まりでしたが、協調性と抑制とお笑いがほどよく交じり合って、いいクリパになったと思います。
25日の0時には花火が上がると聞き、一同でアルマス広場に繰り出しました。
といっても、そんな豪華なものではなく、若者が各々花火を上げているだけで、日本のような立派なものではありません。
一応、我々も花火を買ってクリスマスのお祝いをすることにしました。
クスコはこの時期は雨期で街を歩いていると急に冷たい雨が降り出し、気持ちよく観光ができません。
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プーノ―クスコ間は風光明媚でインカの遺跡もちらほらあるらしいが、時間がないので素っ飛ばしてきた。標高が下がってきて、緑も戻ってきた。スクレ以来かも。
サント・ドミンゴ教会。インカの時代には神殿が建てられていたそうな。クスコの街は世界遺産っすよ。
カフェのテラスからの眺め。アルマス広場とラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会。南米で見た中では一番いい旧市街地かも。クリスマス・イブってことで、広場は屋台が出て賑わっている。
こめかみに傷を負ったペルー青年。
萌えジャー当たる!!
石畳がよい雰囲気を出している。が、客引きが東南アジア並に激しい。「セニョール、マッサージ!」「マチュピチュ、ツアー安いよ~」「ピザ美味しいよ~」と商売熱心。度が過ぎてぼったくりの場合がほとんどなので、ちゃんと値引き交渉しませう。
アルマス広場の周りはインディヘナファミリーの溜り場と化していた。どこからか難民でも流れてきたのかと思った。
真っ直ぐ歩けませんなー。
12角の石。最初意味がわからなかったけど、12個、角があるってことね。真ん中のでかい石で、インカ時代のものらしい。
ロレト通り。クスコはこの時期、寒い上に俄か雨がジャバジャバ。宿は暖房設備がないし、洗濯物は乾かないし長居は無用かもなー。
今日はクリスマス・イブ!ってことで、日本人旅行者達とクリパしやした。ピザ・チキン・ケーキを買出しして、キリストの誕生日をお祝い。それにしても、このケーキは巨大だった。
0時ころのアルマス広場。花火が打ち上がるって聞いて来てみたけど、ガキんちょがロケットを花火上げてみたり、爆竹を鳴らしてみたり、と各々で盛り上がっている様子。パンパンと弾ける音で、まるで戦だ。白くぼやけてるのは花火の煙っす。
どっちがリャマで、どっちがアルパカ?
とりあえず、日本人旅行者チームも負けじと応戦。きゃほきゃほ!
クリスマス当日。カテドラルの前に人だかりができていた。
教会の中から、妙な面を付けた集団が踊り狂いながら行進してきた。後ろではおばちゃん達が甲高い声を上げて唄っている。
おー、インディヘナ流クリスマスのお祝いかなー。盛り上がってるぅ。
少し変わったクリスマスってのもいいもんですな。以上、クリスマス in クスコ、終わり~
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※宿
ペンシオン八幡
Coricalle 537
場所:クスコ, ペルー
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