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2010/03/08

【トルクメニスタン】トルクメンバシュ





トルクメニスタンに飽き飽きしていたので、トランジットの5日間より早くフェリーでトルクメンバシュからアゼルバイジャンの首都バクーに向かうことにしました。
フェリーターミナルに行くと、20人程のトルクメン人が既に待機していてそろそろ船が来るのかな?とタカをくくっていましたが、ここからが辛抱の始まりです。
フェリーいつくるのか係員やその辺のトルクメン人に聞いても、わからない、の一点張りです。
わけわからないトルクメン人が絡んでくるし、かといってやることはないし、これから行く旧ソ連圏は大丈夫か?とイライラしながら待っていました。
ターミナルの待合室で過ごした2日目の夜、ビザの期限が切れてしまうことをイミグレーションの係官に言うと、スタンプは押してやるからここで待て、とイミグレ前のベンチをさします。
もはや英語の通じない彼らに何を言っても無駄だと思い、さっさと寝袋に入って寝ることにしました。
結局3日目の早朝にやっとこさおんぼろフェリーが到着しいざ船内へ入ることができました。

もう、勘弁してくれ。

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トルクメンバシュへは列車で行こうとしたんだが、切符売り場では大量のトルクメン人が並んでいて、結果売り切れ。ってことで困っていたら、「飛行機が安いわよ」と気の利いた女性が教えてくれた。なんと18ドル!国が飛行機代を安くしているらしい。それなら最初から飛行機選んでたわ。



港町トルクメンバシュ。カスピ海に臨むこの街をドバイ並のリゾート地にする計画があるらしい。


こんな感じ。特に見所なく野暮ったいトルクメニスタンにだれが来るんだ?天然ガスで儲けるのはいいけど、金の使い方のセンスが感じられないなー。


フェリーターミナル。見た目は新しくてきれいだが、働いている係官、軍人のバリューはゼロに等しかったな。我々同様3日間何もしていなかったぞ。


ターミナルの待合室。ここに3日間もいることになるとは…。ちなみにドアの上に貼ってある肖像は故ニヤゾフ前大統領。さすが、中央アジアの北朝鮮と言われるだけあっていたるところに露出している。もう、たくさんだ!


船から撮った港湾の様子。ガシガシ開発している模様。


Goodbye forever!
もう、こんな気持ちの悪い国に来ることはあまい。

2010/03/04

【トルクメニスタン】アシュガバット



トルクメニスタン?なんだその国?と御思いの方が多いと思いますが、ある意味面白い国であると言ってもいいかもしれません。

この国に入って街と人とに妙なちぐはぐ感があることに気付きました。
街や道はとても奇麗に整備され、駅や政府関連の建物などは新しくゴテゴテで巨大。
到る所に国旗が立てられていて、大統領の写真がバシバシ貼ってあり愛国心を煽りたてているように見えます。
どうやら掘り出している天然ガスでガッポリ儲けたお金を街の景観と啓蒙に注ぎ込んでいるらしく、巨大な噴水を作ってみたり、大統領の金ぴかの像をタワーの上に乗っけてしまったりしています。
その癖、インターネットはほとんど普及していないし、外資のブランドも入っていないし、金の使い方おかしくなーい?と思ってしまいました。
で、そこに住んでいる国民はというと、どうも野暮ったいというか気が利かないと言った感じで、話していても苛立つことが多いです。
女性のほとんどは民族衣装で歩いており、兄ちゃんたちも行動がなかなか粗野で切符を買うときなどは漢民族の如く窓口に殺到してしまい、まさに遊牧民なんですと言った感じの田舎っぺな感じがします。
ピカピカの街という器に土臭い国民を入れちゃってしまっているので、外国人が見るとなんだこの成金国家は?と感じるのかもしれません。
国が潤っているので生活水準はそこそこ高く、多くのトルクメン人は自国のことも大統領のことも好きだと言っており、なんだかんだ幸せそうで何よりです。

5日間のトランジットビザなので、ゆっくりもしていられないので、観光は国境から首都アシュガバットのへ行く途中の世界遺産メルヴ遺跡をチョイスしました。
こいつもえらい古い遺跡だそうで、朽ち果て具合が激しいです。
だだっ広い砂漠の中にポツポツと遺跡が点在しており、荷物を持って歩くには過酷すぎるので有名所の2,3か所であきらめました。
それにしても大量の野生?の駱駝と山羊が遺跡の近くをウロウロしており、これには驚きました。

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メルヴ遺跡のキズ・カラ。多くの女性を召抱えて侍らせていたらしい。世界遺産すよ。


そんで、スルタン・サンジャール廟。観光客だれもいね…


カラクルム砂漠のど真ん中にありやす。ラクダがちらほら…不毛の大地っすね。


アシュガバートの中心部。こんな建物が街を埋め尽くしているが、歩いている人は疎ら。建物は真白、空も真白で眩しいったらありゃしない。


街灯や噴水も凝っているんだが、誰も歩いていないっす。


タワーの上に聳えるニヤゾフ前大統領の黄金像。太陽の方向にクルクル廻るらしいが、近くの兄ちゃんに聞いたら廻っていないという。


でも、ボチボチ撤去されるらしい。


前大統領の官邸。こちらも黄金。


で、建設中の現大統領官邸。おっ、おい!大統領が変わる度に官邸建てるのかYO!


土地余ってんのに、でかいマンションなんかいらなくない?夜見たら、窓にほとんど明かりがないので、入居率は低い模様。


大通りを外れるとこの通り。ぼろアパートに大量のパラボラアンテナ。重みで崩れそうだ。


民泊した家の女性たち。英語が全く喋れないんで、ほとんど会話はなし。一応飯付きでいいんだけど、家の内装工事の業者がうるさくて落ち着かないんである。翌日、通称「鳩おじさん」といわれる家に移った。


散歩してたら、民族衣装を着た女性が練り歩いていた。


マーケットの親父さんたち。右のとうちゃんはモンゴロイドの血が強い感じ。


小学生。みんな緑色のワンピースを着て三つ編みにしていた。かわいらしいっすね。


…稼動していない遊園地。つーか街に人少な過ぎるだろ。なんか不思議な首都だったなぁ。トルクメを脱出するべくトルクメンバシュに行きマウス。

2010/03/01

【ウズベキスタン】ブハラ





ブハラもサマルカンドと同様に青いメドレセ(神学校)やモスクで有名ですが、もっとこぢんまりしていて土色の町並みが楽しめます。

街中にハマム(トルコ式サウナ)があったので行ってみました。
裸になって腰巻をもらい、中に入ってみると意外と広いです。
石造りで天井が高く、ドライサウナとスチームサウナの2種類がありました。
ドライサウナは日本で言う岩板浴と同じで、寝そべるタイプ。
スチームサウナは蒸気ガンガン出ているのですが、天井が高いため足元までスチームが届かず冷たい…
係りの兄ちゃん曰く、「ベンチの上に立つのである」との指導がありました。

久し振りにたっぷり汗をかこうと寝ころんでいると屈強な兄ちゃんが現れました。
「マッサージやらない?気持ちいいよ」
「うーん、やりたいけど俺お金ないんだよね」
受付でも勧められましたが割高感が否めなかったのでサウナのみの利用をしていました。
「学生?ディスカウントしてやるよー」
「マジっすか?」
ということで、受付での提示額の半額を打診してみました。
「ちょっとボスに聞いてくるわ!」
と兄ちゃんはやる気満々です。
回答はもちろんOKです。
石鹸水を溶かして体にぶっかけて、全身マッサージをしてくれました。
かなり癒されました。

これまで地元民に話しかけられると、半数は学生か?と聞いてきます。
かなり不本意ではありますが、たまに上記のような学割が効くので良しとしますか。

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土色の街が続いていて、まさに中央アジア古都と言った感じ。オフシーズンのため外国人観光客はほぼゼロ状態。


ブハラのメイン、カラーン・モスク。


当時のまま同じモスクと街並み、というわけにはいかないだろうが、そんな気分にさせてくれるブハラ。


ブハラも気に入ったよー。


卓球に励むウズベクの兄ちゃん。いくら暇だからって、モスクの中でやるのはいかがなものだろうか?


この鳥の形をしたハサミが名物土産なんだとか。ちょっと切りづらいが、観賞用としてはいいですね。


カラーン・モスクの前にいた少年。写真を撮ってもらいたくてずっとついてきたので、撮ってあげた。


お土産用の皿まで青色。


こちらはアルク城。城壁も門も立派だ。入場料をケチってしまって、中には入らなかった。


バラハウズ・モスク。一見何の変哲もないモスクだが、入口上部分に注目。赤色で装飾されているのがわかる。モスクで使う色としては珍しいですのよ。


チャル・ミナル。水色の尖塔がいいっすね。


絨毯どうだい?とおっさんに声をかけられたが、こんなでかいのどうやって持って帰るんじゃい。

2010/02/26

【ウズベキスタン】タシケント



遡ることウズベキスタン入国日になりますが、ほとんどイメージがなかったこの国にちょっと感動しました。
道は広いしきれいだし建物はヨーロッパ風(というか、ソ連風)で、排気ガスで薄汚れた建物の多い南アジアとは随分趣が違います。
街はロシア系、ウズベク系、タジク系と様々な人種の人が歩いています。
外国人に興味津々で堪えきれない南アジア人とは異なり、みなさん普通じゃありませんか。
それに街にメンズしかいない国から来たので、女性が現代的なファッションで普通に歩いているのに少し驚いてしまいました。
部屋の中は温水が循環していて暖かいし、パンやプロフ(ピラフみたいな炊き込みご飯)も美味しく快適です。
しかし、警察が多いです。特に地下鉄とバザールには30mおきに立っていますがもちろん外国人の味方ではありません。だべっているだけで暇そう。。

タシケントの大使館めぐりはひと段落しました。
最難関と目されていたトルクメニスタンビザはあっけなくゲットできましたが、イランビザはウズベキスタンの滞在日数の関係で時間切れになり諦めました。
そうなるとトルクメで立ち往生になってしまうので、慌ててアゼルバイジャン大使館に駆けつけて事情を話しビザを即日発行してもらうことにしました。

やっとこさタシケント観光ができます。

それにしても食事と言えばマトンがメインなので、部屋の中、バスの中などそこかしこがマトン臭いです。
食傷気味です。

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タシケントの中心部、ティムール広場。


街中のモスク。パキスタンほど戒律は厳しくないが、中央アジア諸国もイスラム教っす。


メドレセかな。


やたらと多い警官。警官は旅行者にとっては恐れるべき存在。暇があるとパスポートチェックだの、レギストラーツィア(宿が発行する滞在証明)見せろだの言って、挙句の果てには金を巻き上げようとする。この辺りは未だに旧ソ連っぽくて赤臭いな。ほれ、駄弁ってないで公務に励みなされっ!


バザールで飯食ってたアニキ。


ナン、ナン、ナン…おばちゃん!びっくりさせないで。


100ドルで1000スム札が約200枚。札ビンタができるのはちょっと優越だけど、かさばるのでデノミして欲しいぞ。


旅人泣かせのトルクメニスタン大使館。外見はキレイだが、中の役人と整列係の兄ちゃんは最低だった。トルクメニスタン…先が思いやられるぜ。


戦後、日本人捕虜が建てたナヴォイ・オペラ・バレエ劇場。


バレエを生まれて初めて見に行った。簡単に言うとさらわれた姫を王子が助けるというストーリ。多分。うわ、超軽やか!


凛々しいぞ!


食堂で食ったマントゥ。なかなか美味かったが、マトンってのがねぇ。豚でいいじゃんよ。