2010/03/04

【トルクメニスタン】アシュガバット



トルクメニスタン?なんだその国?と御思いの方が多いと思いますが、ある意味面白い国であると言ってもいいかもしれません。

この国に入って街と人とに妙なちぐはぐ感があることに気付きました。
街や道はとても奇麗に整備され、駅や政府関連の建物などは新しくゴテゴテで巨大。
到る所に国旗が立てられていて、大統領の写真がバシバシ貼ってあり愛国心を煽りたてているように見えます。
どうやら掘り出している天然ガスでガッポリ儲けたお金を街の景観と啓蒙に注ぎ込んでいるらしく、巨大な噴水を作ってみたり、大統領の金ぴかの像をタワーの上に乗っけてしまったりしています。
その癖、インターネットはほとんど普及していないし、外資のブランドも入っていないし、金の使い方おかしくなーい?と思ってしまいました。
で、そこに住んでいる国民はというと、どうも野暮ったいというか気が利かないと言った感じで、話していても苛立つことが多いです。
女性のほとんどは民族衣装で歩いており、兄ちゃんたちも行動がなかなか粗野で切符を買うときなどは漢民族の如く窓口に殺到してしまい、まさに遊牧民なんですと言った感じの田舎っぺな感じがします。
ピカピカの街という器に土臭い国民を入れちゃってしまっているので、外国人が見るとなんだこの成金国家は?と感じるのかもしれません。
国が潤っているので生活水準はそこそこ高く、多くのトルクメン人は自国のことも大統領のことも好きだと言っており、なんだかんだ幸せそうで何よりです。

5日間のトランジットビザなので、ゆっくりもしていられないので、観光は国境から首都アシュガバットのへ行く途中の世界遺産メルヴ遺跡をチョイスしました。
こいつもえらい古い遺跡だそうで、朽ち果て具合が激しいです。
だだっ広い砂漠の中にポツポツと遺跡が点在しており、荷物を持って歩くには過酷すぎるので有名所の2,3か所であきらめました。
それにしても大量の野生?の駱駝と山羊が遺跡の近くをウロウロしており、これには驚きました。

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メルヴ遺跡のキズ・カラ。多くの女性を召抱えて侍らせていたらしい。世界遺産すよ。


そんで、スルタン・サンジャール廟。観光客だれもいね…


カラクルム砂漠のど真ん中にありやす。ラクダがちらほら…不毛の大地っすね。


アシュガバートの中心部。こんな建物が街を埋め尽くしているが、歩いている人は疎ら。建物は真白、空も真白で眩しいったらありゃしない。


街灯や噴水も凝っているんだが、誰も歩いていないっす。


タワーの上に聳えるニヤゾフ前大統領の黄金像。太陽の方向にクルクル廻るらしいが、近くの兄ちゃんに聞いたら廻っていないという。


でも、ボチボチ撤去されるらしい。


前大統領の官邸。こちらも黄金。


で、建設中の現大統領官邸。おっ、おい!大統領が変わる度に官邸建てるのかYO!


土地余ってんのに、でかいマンションなんかいらなくない?夜見たら、窓にほとんど明かりがないので、入居率は低い模様。


大通りを外れるとこの通り。ぼろアパートに大量のパラボラアンテナ。重みで崩れそうだ。


民泊した家の女性たち。英語が全く喋れないんで、ほとんど会話はなし。一応飯付きでいいんだけど、家の内装工事の業者がうるさくて落ち着かないんである。翌日、通称「鳩おじさん」といわれる家に移った。


散歩してたら、民族衣装を着た女性が練り歩いていた。


マーケットの親父さんたち。右のとうちゃんはモンゴロイドの血が強い感じ。


小学生。みんな緑色のワンピースを着て三つ編みにしていた。かわいらしいっすね。


…稼動していない遊園地。つーか街に人少な過ぎるだろ。なんか不思議な首都だったなぁ。トルクメを脱出するべくトルクメンバシュに行きマウス。

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