2010/02/09

【パキスタン】イスラマバード2



ビザの延長と航空券の手配だけのために1週間近くイスラマバードに拘束されて言いましたが、本日やっと事務処理が終わりました。
顛末をすべて書くと数時間かかりそうなのでやめておくことにします。
「~スタン」とつく国の役所関係の手続きはしばしば旅人の心を折ることがあります…。

日曜日は役所も会社も休みになってしまい、特にやることがなかったのでイスラマバードと対になっている街、ラワールビンディに行ってみました。
最近パキスタンは生憎の雨で、特に気合もいれずバザールを歩いてみましたが、普通の商店街と言った感じで猥雑な雰囲気はありません。
そろそろ帰るかな、と考えていた折、小奇麗な美容室を発見しました。
覗いてみると見た目は日本の美容室とあまり変わりません。
日本を出て以来自分で切っていた髪はいびつに伸びてしまい、なにか処理をしたいなと思っていたので、好都合です。
「こんにちは。髪切りたいんですけど。」
「もちろん大丈夫だよ」
店内を見渡してみるとパーマのかかった男性のポスターが貼ってあります。
「パーマかけられますか?」
「どんな感じがいいの?」
なんと、パキスタンにパーマの技術があったのです。
「うーん、写真とか見せてくれる?」
「これしかないなぁ。」
美容室の兄ちゃんは簡単なパンフレットを見せて、あれこれ勧めてきます。
「そのパソコンはインターネットにつながっている?写真検索してもいい?」
「OK!」
ということで、日本語の打てないパソコンでとりあえず画像検索して、こんな感じ、と打診してみました。
「うーむ…できるかなぁ?ちょっと待って、エキスパートをこれから呼んでみる」と携帯電話を取り出しました。
「エキスパート!」
すげーじゃん、と思いながら待つこと20分、そのエキスパートが現れました。
なんと、その辺を歩いていそうなおっちゃんです!
じっとパソコンのモニターを見つめて頷きました。
「うむ、できる。時間かかるけどいいか?」
「OK!どうせ暇です」
このおっちゃんい賭けてみました。

それから4時間、髪をクルクル巻いて輪ゴムで固定し謎の液体をかけ、ゴミ袋を頭にかぶせ、待機し、洗髪し、また謎の液体をかけて待機という処理が行われました。
そもそもパーマをかけたことがないので、正常な処理かどうかはわかりません。
待機中はチャイを出してくれたり、客が冷やかしに来たりと、パキスタン人は面白いです。
いよいよ、クルクルをほどき鏡を見てみると、一昔前のおばちゃんパーマみたいになっています。
こりゃ、ヤベーぞと思っていましたが、おっちゃんはてきぱきとドライヤーをかけ始め、手櫛で無理矢理髪を伸ばしていくと…パパイヤ鈴木みたいになりました。
イメージ通りじゃなですか!
最後はおっちゃんとがっちり握手をして別れました。

ホントにパキスタン人は憎めないです。
そろそろイスラマバードを脱出します。

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航空券の手配をしてくれた旅行代理店のおやじさん。とてもいい人なんだが、いかんせん仕事が遅い。


ラワールピンディではかなりイケてると思われる美容室。オレンジで内装や制服を統一している。


日帰りで行ってきたタキシラ遺跡。地元民が日向ぼっこをしていた。観光客いないのね。


タキシラ遺跡はカンダーラ時代の遺跡でインド仏教の中心地だ。世界遺産すよ。


こんな感じで仏像がたくさん彫られている。


東南アジアのやたらとでかく珍妙な仏像とは違い、シンプルで穏やかな表情をしているところが好ましい。


タキシラはたくさん遺跡があるのだが、1つ1つが数キロずつ離れていて、とても歩いてすべてを廻れない。こちらは2世紀ごろの首都の遺跡だ。うーん、誰もいない。日が暮れてきた…帰ろ。

5 件のコメント:

  1. 笑えました。文章うまくなったなw

    乾燥地帯でちゅるちゅるパーマなんて、
    埃や砂をイヤというほど貯えることができますね!

    そんなパパイヤヘアーの画像キボンヌ!

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  2. ぜひ写真を~~
    気になって眠れません
    昼休みなのに!

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  3. > パパイヤ鈴木みたいになりました。
    > イメージ通りじゃないですか!

    イメージ通りなんかいと突っ込みたくなりました。
    ぜひ写真をお願いします。

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  4. おいすー^^
    パパイヤ鈴木が居るって聞いてやってきました。
    写真はどこですか?

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  5. パパイヤ鈴木あげておきました。
    目立って困ってます。。

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