2010/01/19

【インド】ジャイプル



ピンクシティと呼ばれているジャイプルに来ました。

夜に到着したので街の様子はよくわかりませんでしたが、朝、外を見てみると久々に晴れていてデリーより暖かいです。
ここも観光地なのでウザいインド人がたくさんいるであろうと思い、気を引き締めて街の中心部にあるシティパレスに向かいます。
大抵ホテル周辺が旅行会社の斡旋やらリキシャのおっさんが屯っていてイライラさせられるのですが、無視していると意外とあっさり諦めます。
カジュラホとアーグラであしらい方を鍛えられたかもしれません。

城壁内に入ると商店などの壁の色がピンク(というより赤茶色)に統一され、貴金属店やサリーなどの店が増えてきました。
店のおっさん達は特に客引きなどもせず、道を聞くと簡単に教えてくれ、デリーなどに比べて人が少し丸くなっている気がします。

風の宮殿・シティパレスなど定番の観光地はそこそこ見応えがありました。
シティパレスでは珍しく日本のツアーの団体客に遭遇し、旅の経緯を説明すると関西弁のおばちゃん達に「頑張れよー」なんて言ってもらえました。
ちなみにここは現役のマハラジャ(いまだにいるんですね!)が住んでいます。

明日はジョードプルに行きます。

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街の中心部。壁面はすべてピンクに統一されている。


風の宮殿の外側。おおよそ1000の小窓が付いていて、宮廷の女性たちが外を伺っていたという。


これが内側。黄色の壁が多く使われている。


ピンクというより、イエローシティーじゃないかなぁ。


18世紀に造られたジャンヤタル・マンタルという天文台もある。別料金なので入場しなかったが、昔のインド人は天文に興味があったとは意外だ。


シティパレスの周りには、珍しく日本人のツアーの人たちがいた。


きれいっすねー。宮殿は日本人の団体ツアーにも組まれているのだ。


現在も住んでいるというマハラジャの月の宮殿。外にはたくさん物乞いがいたりするのに、この格差はインドならではなだんぁ。


暇そうな金物屋の兄ちゃん。


2010/01/15

【インド】デリー



デリーは首都だけあって道路も広くて歩きやすく、多少まともなインド人もいるようなので、これまでの観光地よりはマシです。

とはいえ、ここはインドです。
そうは問屋がおろしません。
カースト制のせいなのかよくわかりませんが、仕事の効率が悪すぎるのです。
宿泊している宿には結構な人数の従業員がいるのですが、いつもフロントのソファーでテレビばかりをみています。
ある日、シャワーが水だったので、温水にするよう要求すると、30分で温かいのが来る、といい、その日は確かに温水が来ました。
あくる日、またシャワーが水だったので文句を言いに行くと、また30分で温かいのが来るといいますが、一向に温水が出る気配がありません。
インド人のことだから、しゃーないなと思いつつも再度要求すると、従業員を呼び出して「おい、お前スイッチ入れたのか?」と聞いています。
「あぁ。」とかいって、その従業員はスイッチを入れに行ったようなのですが、どうやらこいつはスイッチを入れるためだけにいるのでは?と思われました。
要するに、全ての作業は分業化されていて、マネージャ以外が他人の仕事に干渉することもなく、また、自分の仕事以外は一切やらない、という風に感じました。
この徹底的な分業制とヒエラルキーは、インド人を拘束するかなり根深い問題なのではと思われます。
ちなみにこいつは、次の日、温水が出ないと文句を言うと、バケツとヒーターを持ってきて、「こいつで水を温めろ」という始末です。
一々、疲れるやつらです。

最近、風邪気味です。
寒い中、長時間列車を待たされたり揺られたりしたせいかもしれません。
今日は休息日にします。

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列車で会ったインド人たち。こいつらほんと不思議な民族やな。


列車の様子。ボロいんだけど、インドを旅するには避けて通れないのだ。


デリーの安宿街。ここのインド人は多少旅行者慣れをしているせいか、毎回ぼってきたり、しつこい客引きはない。


このタクシー群に不用意に近づくと、グッドプラーイス!と叫ばれ、腕をつかまれたり、無理やり押し込まれたり、お金取られたり、目的地にたどり着かなかったりするので気をつけよう。


チャリとバイクとリキシャで激しく入り乱れるオールドデリー。どけっ!あぶねぇ!まっすぐ歩かせろ!


ライトアップされたインド門。この辺は警備が行きとどいているので、わけわかんない輩はいない。


そこかしこで小便するインド人。もはやマナーとかモラルとかそんなもんは皆無の国。しっかし、臭くてしょうがないじゃないか!

2010/01/12

【インド】アーグラ



アーグラではインド観光の名物である、タージマハルに行きました。

事前に情報を収集した宿の屋上からタージマハルがよく見えますが、やや遠いのと霞みがかっていてクリアに見えません。
入場料がインドの中でダントツに高いので中に入るか迷っていましたが、予想通りの大きさであったことと、直に触れてみたいということで、入場することにしました。
結果オーライです。
白い大理石をふんだんに使っていて、触るととても冷たく硬い感触が重厚さを引き立てています。

カジュラホから同行してた旅行者の韓国人女性が、ストレスとでぶったおれてしまいました。
私もインド人にはくたびれてきていましたが、普段気丈なこの女性もこの汚さと飯の不味さと寒さはこたえたようです。
非情系パッカーである私も、さすがに同情してしまいましたが、もう一人の日本人旅行者が優しく看病し、その甲斐があって、とりあえず観光ができるレベルに回復したようです。
インドが合わない人は、こんな風に結構辛い思いをしてしまいます。

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アーグラ城の門。茶色だねぇ。


多くのインド人観光客も訪れる。アーグラ城。

場内は広くて、立派な建物がある。


なぜかリスが大量にいたりする。同行していたMasaくんによれば、リスは臆病なのでほとんど人の前に姿を現さないのに、インドのリスはどーなっちゃってんの?とのこと。


べら棒に高い入場料を払って入ったタージマハル。でけー!確か、亡くなった妻のために建てたとか。その後、自分用にもう一つ黒いのを立てようとしたらしい。


いいねー!


我々を撮ってくれたお礼に一枚撮ってやった。キマってるぜ!


タージマハルの真下。昔のインド人はいい仕事するなー。今は最低だぞっ!


入り口でけー。美しく磨がかれた大理石、そこに彫られた緻密な文字、こりゃ口あんぐりだぜ。

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※宿
シャンティ・ロッジ
ChowkKagiyan,SouthGate,TajMahal

2010/01/11

【インド】カジュラホ



インドの旅はこれまでの国で一番ストレスが溜まります。
一々例を挙げていると、イライラしてくるのでやめておきたいところですが…

・おっさんが多すぎる(女性は家にいるのであまり見かけない)
・ウソつきばかり(というか本当の事は誰も知らない)
・汚い(牛の糞・ゴミが多い)
・絡み方が横柄(客引きがかなり邪魔)
・飯がまずい(お腹を壊しました)
・何を考えているかわからない(おそらく何も考えていない)

日本人旅行者と話していて、おおよそ一致した意見です。

ガジュラホの官能的なレリーフで有名な世界遺産の寺院群は規模・質ともに見ごたえありです。
カジュラホは電車のアクセスが悪く、バスを乗り継ぐ必要があるのですが、ここでも韓国人の旅行者が多く、家族連れも珍しくありません。
というわけで、知り合った日本人と韓国人とで飲むことにしました。
酒をあまり嗜まないインドでは、ビール等は割高です。
韓国でも飲み会恒例のゲームがあり、若者の飲みっぷりは日本と変らないようです。
これまた面白かったのが、持っていった花札を見せたら韓国でもまったく同じものがあるとのことです。
韓国ルールでゲームをしてみましたが、日本よりルールが複雑でなかなか面白いです。

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寺院の全体像。こういうのがいくつもある。


こんなのはほんの一握り。言葉では表現しきれないレリーフが大量!


開放的ですなぁ。


園内はなぜか猿が大量にいたりする。結構でかくて素早く走るのでびびっちゃうYO!


ここ、世界遺産だよな…いいんかい野放しにして。


いやはや、インドは見所多いし見ごたえもあるし、さすがだな。人は腐ってるけど。

2010/01/06

【インド】バラナシ



インドの中でもっとも有名な観光地の一つであるバラナシにいます。

ガンジス川沿いにいくつもガートがあって、沐浴している人やクリケットで遊んでいる人などで賑わっています。
その賑わいの隣で死体を焼いていたり、牛が寝そべっていたり、猿がウロウロしていたりしてインドぽいです。
川沿いを散歩したり、座って眺めていて飽きません。
ある火葬場では遺体を布で包んでいないので、人間が生々しく焼かれています。
棒でひっくり返したり、持ち上げたりして、かなりショッキングな光景が展開されました。

インドに来て興味深かったのが、日本人より韓国人のバジェット旅行者が多いことです。
コルカタでもそうでしたが、昔ながらの日本人宿はいまや韓国人が半数以上を占めていて、どうやら旅ブーム?の様相です。
インド人や他国の人は日本人と韓国人の区別がつかないと言っていますが、日本人から見るとファッションセンスから明らかに韓国人とわかります。
たくましいですね…。

今後はデリーを目指しながら途中有名な観光地を回っていきます。

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ガンジス川沿いで鬚を剃るインド人。インド人ってマフラーをぐるぐる顔に巻きつけてみたり、ボロキレの様な毛布を羽織ってみたり、普通の防寒着を身につけないものが多い。暖房設備が基本的にないので、木とか段ボールを燃やして暖を取っていたりする。


ガートの前で屯っていたサドゥー達。おい、全員目が完全にイっちゃってるよ。


宿の屋上から見たガンジス川。雨期にはもっと川幅が広がる。どうでもいいことがだが、バラナシでは凧上げが流行っているようで、そこらじゅうの屋上で少年が糸を引いている。


毎晩催しているなんかの儀式。みなさん、恍惚と見入っています。が、いきなり停電しちゃうので急に真っ暗になったりもする。


灯篭をぼったくり料金で押し売りするインディアガール。そんなに無理やりだと買う気がなくなっちゃうんだよなぁ。


汚くて薄暗いバラナシの露地。牛の糞がそこらじゅうに落ちているので要注意!犠牲者は私だけではないはずだ!


バラナシからタクシーで行けるサルナート。ここは釈迦が悟りを開いた後、初めて説法を説いた地とされる。

2010/01/03

【ネパール】ルンビニ





元旦にルンビニに行く野望は、ストライキのため見事に打ち砕かれ、結局2日の夕方に着きました。
初日の出もストライキのためタクシーが動かず見ることができませんでした。

朝起きて早速、仏陀誕生の地である聖域を見ることにしました。
外に出てみると、かなり濃い霧が出ており日が出ていないため、冷え込んでいます。
レンタルサイクルを借りて走ること15分ほどの、大きな園内にありました。
菩提樹にたくさんのタルチョがついていて、寺があった遺跡もそこそこ広くてよい感じです。
ネパールやインドからも観光客がきており賑わっています。
聖域の北側には仏教国の寺が建てられいるとことで行ってみることにしました。
日本をはじめ、中国・韓国・ミャンマー・タイなどのそれぞれの寺がありましたが、ほとんどが建設中で中に入れません。
これまで旅の中で見てきたので復習といった感じです。
完成すれば、お寺のテーマパークになりそうです。

これでネパールの旅は終りです。
合計4日間ストライキにやられましたが、トレッキングはかなり満足しました。
明日、インドのバラナシに向かいます。

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初詣を兼ねてルンビニに来た。こいつが菩提樹。


もっさりとタルチョが吊られていた。


辺りは濃い霧に覆われて遺跡どころの話じゃなくなってきたぞ。たくさんの寺院跡がある。


どうゆう意味?仏陀誕生のマーカーストーンである!


「ルンビニ釈尊生誕地聖域計画 」とかいうプランがあり、この地に各仏教国が寺を建設している。しかもこのプランの主導者は日本のようなのだ。やったらでっかい仏舎利を中心に寺が並んでいる。


すべての寺を掲載するのは割愛するが、例えば中華寺といった感じで20くらいある。全部回ってしまったが、ちょっと初詣にしては数が多すぎたな。


脱ぎ散らかされた靴。きちんとそろっているのはお行儀のよい日本人のもの。すなわち私の靴だ。「躾」とか「行儀」とかいう言葉はアジアでは日本以外に存在しないようだ。